嘘でも良い
ケイタイをいじるのにも何だか面倒になってきて。
僕はケイタイをベッドに放り投げた。
ブーブーブー
ケイタイがベッドに当たりボスンッという音と共に、ケイタイがマナーモードで震えた。
僕は溜息をつき、ケイタイを再び手に取る。
メールみたいだ。
送り主は…越田夏美?
何でこんな時間に。
<涙って、
どうやったら止まるかな>
僕は驚いた。
まさかこんなメールが来るなんて。
…泣いているのか?
僕は迷った。
そんなこと聞かれたのは初めてだし。
どうしようか?
僕は迷った挙句、首を傾げながらキーを押した。
<笑顔になれば、
止まると思うよ>
アテにならねー。
自分でうっておいて苦笑しながら、僕は送信した。