叶う。 Chapter1




3人分の卵とベーコンをフライパンに乗せ少しの水を入れて蓋をする。
その合間にレタスを千切ってミニトマトと一緒に3つのお皿に順番に盛り付けた。
もちろんシオンとレオンは私よりも良く食べるので、きちんと量を多くすることは忘れない。

基本うちの家族は洋食を好んで食べるので、朝食はいつもパンだった。

私がせっせと作業していると、どうやら完全に勉強する気のなくなったレオンがキッチンへとやってきた。

「何か手伝うよー。」

「じゃあ、飲み物お願い。」


私は綺麗に焼けたベーコンエッグをさっきサラダを盛り付けたお皿に乗せた。

そしていつものフランスパンを何枚か切り、トースターに乗せてスイッチを入れた。
合間に冷蔵庫からバターやジャムを取り出し、テーブルに並べる。


レオンがコーヒーを人数分用意してくれたので、とても香ばしい良い香りがリビングに漂っている。


「出来たよ。」


パンが焼きあがると、私はそれをバスケットに入れてテーブルに置いた。

準備が終わった私がダイニングテーブルに座ると、双子も揃ってテーブルに着く。




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