叶う。 Chapter1
“遅くなってごめん!
無事に帰ってるよ!今日は本当に楽しかった。
ありがとう。また明日ね。おやすみ”
私はそうメールを送信すると、残りの2件のメールを確認した。
差出人を確認して、私は少し驚いた。
“かなうのママさんめっちゃ若くて美人だな!びっくりした”
それは和也からのメールだった。
時間はちょうど40分くらい前だった。
私は何て返して良いのか分からなかったので、とりあえずもう一つのメールを確認した。
それを見て、また驚いた。
それはやっぱり和也からのメールで、10分くらい前に送られてきたばかりだった。
“まだ起きてる?”
私はすぐにメールを返した。
“起きてるよ。今日は色々とありがとう。”
すると直ぐにまたメールが来る。
“こちらこそありがとな。まだ寝ないの?”
“うん、いつもあんまり寝ないの”
“まじか、電話してもいい?”
突然の電話の誘いだったけれど、まだ眠くもなかったので私はこう返信した。
“うん、大丈夫だよ”
すると直ぐに私の携帯が振動し始めた。
私はゆっくりと通話をスライドさせて、携帯を耳に当てた。