叶う。 Chapter1

/夢の続き







翌朝、目覚まし時計の音で目を覚ました瞬間に、急激な吐き気に襲われた。

何だか全く眠った気分がしなくて、身体中が痛い。

頭が割れそうなほど痛いし、何だか寒気がする。


私はなんとかベッドを這いずり出て、脱ぎ散らかされた服を着込むと、フラフラする足取りで部屋を出た。


とりあえずリビングに向かおうと壁に手をつきながら歩いたけれど、途端に目の前が真っ暗になった。


ドスンと大きな音がして、腕と両足に痛みが走った。



バタバタと足音がして、ママが叫んだ声が微かに聴こえたけれど、私はそこでぱったりと意識を失った―――・・・・・。



朦朧とする意識の中、私は自分の身体がふわりと宙に浮かんだ感覚がした。

何かに包まれるような温かな感覚と、身体中に広がる鈍い痛みが混同されて何だか酷く、身体中が熱かった。






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