戦京愛夏




「もういい、兄さんが人に優しくしてくれないならあたしが夏未さんを守る
逆に兄さんは、襲われる人を助けたいと思わないの?」


夏未はその間にも愛羅の背中から降りて2人から少し距離を置いた



(どうしよう、この2人喧嘩してる…)



「俺は1人でも生きていけるって思えるくらいに強くなればいいと思ってる
自分しか信じてないし俺以外の人が死んでも悲しまない」



愛羅はそれを聞いた瞬間に京弥に手のひらを頬に向けて思い切り振った



しかし京弥はその腕を思い切り掴んで捻った



愛羅は眉間にしわを寄せて動けなくなった



「俺に何しようとした?」

京弥の目は逆に愛羅を睨んでいた


「離してよ!!」




京弥は愛羅の手を離す




「兄さんのこと、信用してたけど
もうついて行けないから」



そう言って愛羅は夏未の手を引いて村とは逆の方向に歩いて行った




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