戦京愛夏



今から5年前のこと




「よーし、京弥、愛羅、稽古を始めるぞ」




「はーーい」


愛羅が外に出る



当時京弥は14歳、愛羅は11歳だった



まだ幼い2人に武術を教えていたのは
2人の父、風丸だった



山の奥に暮らしていて
辺りは森と川、家の周りは広く地面は砂利で出来ていた



「ねえーおとーちゃん、なんであたしは弓矢なのー?」


愛羅が風丸に問う



「愛羅は女の子だろ?接近戦はなかなか力の関係で難しいんだ。だから遠くの敵を確実に仕留められるようになってほしいからだよ」




「そうなんだ、だからにいちゃんは剣術なんだね!」



「そういうことだ、
ほらー京弥ー!いつまで寝てる!
起きねえとぶっ叩くぞ!」



風丸が家の寝室を開けた


「俺別に剣術なんで習わなくていいんだけど」



寝そべってる京弥は力の抜けた声で風丸に言った





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