戦京愛夏



「流、あんま余計なことを教えんな」


風丸が流にげんこつをする


「あ、すいません。ついつい京弥には色々教えたくなっちゃって」



「まあ京弥が一人前の男になるまで
どうかよろしく頼むぞ」




風丸が流の肩にポンっと手を置く



(なんだよ偉そうに、クソ親父が)





稽古が終わると



「愛羅ー京弥ー食料の調達お願いしていいかー?」


風丸が稽古の後で休んでる2人に向かって申し訳なさそうに手を合わせて言った



「いいよーにいちゃん行こう」


「えー俺、流さんと遊びたい」


「ワガママばっか言うな!」


また京弥は尻をぶたれる




「まあまあ先生、俺も食料調達手伝いますよ
そのついでと言っちゃなんだけど
そろそろ京弥と手合わせでもしたいなと」


流はニコニコしながら風丸に言う



しかし風丸は首を横に振った



「京弥じゃまだ無理だ
流と手合わせなんかしたら泣いて逃げて帰ってこれなくなる」


「そんなーそこまで本気出さないですよ」





「俺、流さんと戦いたい」




京弥は休めていた体を立ち上がらせ


真剣な眼差しを風丸に見せた




< 20 / 73 >

この作品をシェア

pagetop