戦京愛夏
数ヶ月後
「ここが甘いんだ!」
「くっ!」
パシィ!
京弥と流は5度目の手合わせをしていた
がむしゃらに竹刀を振っていた最初の頃とは比べ
随分と流の竹刀を受けることは出来たものの
まだ一度も竹刀を当てたことはなかった
「京弥、強くなったな」
手合わせが終わり
地べたに座りながらおにぎりを食べている
「愛羅ちゃんももう的に完璧に当てられるようになったよな
2人ともすごい進歩だ」
「ありがとうございます流さん!」
礼儀正しい愛羅はしっかり流にお礼をした
「まあ俺から言わせてみれば京弥はまだ頭を使って戦えてない
愛羅は的に当たるけど定めるまでの時間がかかり過ぎている」
風丸の厳しい意見だ
「絶対に流さんを超えてみせる!
とーちゃん!おにぎり食ったらまた教えてよ!」
「ふっ。京弥からそんな言葉聞けるなんて嬉しいじゃないか
いいだろう夜も稽古だ!」
京弥は毎日朝から晩まで稽古を重ねた
風丸は確信していた
もう京弥はその辺の武士よりも強くなっていること