戦京愛夏





「ん?」



愛羅は異変に気付いた



「どうした?」


京弥が問うと



「焦げ臭い、まだとーちゃん火は使わないはずだよね?」


「またなんかやらかしたんだろ」




そう言って小屋に向かう





すると





「お、おい!なんだよこれ!」





京弥たちの家は燃えていた



「京弥!愛羅!」




小屋の方から風丸の声が聞こえた



「とーちゃん!これどういうこと!?」


愛羅が叫んで小屋の方へ走った




「来るな!愛羅!……ぐわっ!」



「とーちゃん!?」



京弥も小屋の方へ駆けつけた



すると




「はあーーーこのおっさん1人で10人切っちゃうからすげーよなー」



流が出てきた



「流さん!とーちゃんはどこ!?」



京弥は勢いよく流の腕を掴んだ




すると流はまた不気味な笑みを浮かべ





「お前のとーちゃん?
俺が殺したよ」






「……え?」




京弥は流を見る目が変わった




「嘘でしょ?」


「嘘だと思うなら…京弥、
俺と最後の手合わせしてみるか?」





流は刀を抜き出し



それを京弥に向けた



それを見た愛羅は怖気付いて



「きゃーー!」



思わず叫んだ



京弥と完全に怯えて足が震えている


「な、なんで流さんが……」




「まあ俺も仕事なんでね
子持ちの家庭を狙えと言われてピンと来たのがお前らだったってことだ」


「……愛羅!下がってろ!」



京弥は竹刀を取り出し



流に向けた





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