戦京愛夏
「へえーー京弥、やっと男になったな
愛羅ちゃんを守るなんて」
「なんで…とーちゃんを殺したんだよ」
「人を殺すのに理由なんてない」
「ふざけんなーー!!」
京弥は竹刀を振り下ろすが
パツッ!
流は竹刀を切り裂いた
「そんな木の棒じゃ勝てるわけねーだろ」
「……」
京弥は死を覚悟した
京弥に近づく流
「惜しかったな京弥、
一度でも俺に竹刀を当てられたならまだ勝てる可能性はあったのにな」
「………来るな!」
「天国で先生と稽古してな」
その時
グサッ!
「うっ!」
愛羅が弓矢で流を射抜いた
「にいちゃん!逃げよう!」
「………おう!」
「このやろ!!逃さねぇぞ!
……くっ!」
流は膝を付いて動けないでいた
その間に京弥と愛羅は燃えている小屋の奥の森に向かった
「……あ!」
京弥は一度立ち止まり
風丸の刀を持った
「…….とーちゃん…」
涙を浮かべて血まみれの風丸の頬を触った
「にいちゃん!急いで!」
すでに泣いている愛羅は京弥の手を引き
森の奥へと逃げ込んだ