戦京愛夏
「なんか面白いことやれ」
「俺っすか!?」
「そうだ、じゃないとこの女は譲れない」
「わーーやってやってー」
愛羅も地べたに座り
全員、京弥に視線を向けた
そう、謎の男の正体は京弥だった
(本当に何してんのこの人!)
夏未も目を丸くして京弥を見る
「じゃあ今流行りのやつやりまーす
アイハバペーン、アイハバアッポー
あん!アッポーペーン
アイハバペーン、アイハバパイナッポー
あん!パイナッポペーン
アッポーペーン、パイナッポペーン
ペンパイナッポーアッポーペン」
そう言って京弥は奇妙な踊りを踊った
「あっはっはっは!!うけるー!」
愛羅は転がり腹を抱えて笑った
「ひゃひゃひゃー!こいつすげーおもしれー!」
男たちも京弥の渾身のギャグがツボに入ったらしい
「兄さんそれじゃキョウ太郎だよ!」
「おい愛羅!うまいこと言うんじゃねーよ!」
また笑い転げる京弥と愛羅
しかしこの光景に
「兄さん?愛羅?お前ら知り合いか?」
「……いや、しらねー」
京弥はあからさまな嘘を吐く