戦京愛夏
夏未は走って家に戻る
その間にも誰にも会わなかったのが幸いだった
(……何をするつもり?)
ビクビクしながら家に帰る夏未
寝床に着いても寝れなかった
しばらくすると
足音が聞こえる
(きっと兄さんだ)
薄目で確認する夏未
そこには
刀を持った大雅が居た
「兄さん…?」
夏未がそういうと
静かに夏未の方を振り向く大雅
「何してるの…?」
刀を持って自分の父と母に近づく大雅
「夏未…」
大雅囁くように夏未の名前を呼んだ
「夏未、本当にすまない
これしか手段はなかったんだ」
大雅は刀を思い切り上げ
父と母の心臓を狙い