戦京愛夏
「その宿も宿の人達もみんな殺された」
夏未は神妙な面持ちで京弥と愛羅に話した
「それが昨日の出来事だったのか?」
京弥も珍しく興味を持って聞いていた
「そう、本当に助けてくれてありがとう」
「なるほどな、
でもよ、今姉ちゃんが池谷に行ったところで
何も出来ないぞ?俺らは自分の身を守ることは出来るけど
姉ちゃんの身を守ることまでは出来るかはわからんぞ?」
「だから1人で行きたかった
もう生きられないと思っていたから」
夏未の思いを知った京弥
「んまあ死んでもいいならついてこい
俺らも死ぬつもりで行ってるからな」
京弥は夏未に優しく声をかけていた
「兄さんめっずらしー!
ひょっとして夏未さんに惚れた?」
「んなわけねーだろ
俺も鬼じゃねーからな」
そんな会話をして夏未も笑っていた