戦京愛夏
仮面の男は刀を取り出す
それを思い切り愛羅に向けて振りかざした
しかしそれを愛羅は後ろに体を反って避ける
それと同時に体を倒し
足で男の刀を蹴り飛ばす
その拍子に刀は吹っ飛ぶ
「くっ!こいつ!!」
男は拳で倒れた愛羅の顔面を殴ろうとする
それを避けて起き上がる愛羅は男の手に小刀を刺した
「ああああーーーー!!!!」
叫ぶ男は愛羅を睨みつける
「やりやがったな……」
「だから、抵抗するって言ったじゃん」
「お前、いい気になるなよ?
家はどこだ?お前の両親探し出して
ぶっ殺してやる」
それを聞いた愛羅の目付きが変わる
そして
ボコーッ!!!
愛羅は拳で男の頬を殴る
倒れた男に馬乗りになって両手で殴る
「あたしの親?お前らに殺されたんだよ!
罪のない家族を殺して、何がしたいんだ!」
愛羅は涙ぐみながら男を殴り続けた
「答えろ!!お前らの目的はなんなんだ!!」
愛羅は胸ぐらを掴み男に問いかけた
男は顔面血だらけになりながら笑う
「目的?そんなものはない、
俺らは殺したいやつを殺すだけだ」
それを聞いた愛羅は
ものすごい勢いで男の首に小刀を刺した
「………」
夏未はその様子に怖気づきながら見ている
「じゃあ、あたし達もお前らを殺し続けていいんだよね?」
愛羅は立ち上がり
「行きましょう、夏未さん」
「……行くって、京弥は?」
「兄さんなんて待ってられないです」
愛羅はスタスタと前を歩いた