戦京愛夏
「なんだお前、切れねーのかよ」
男は尻もちを着いて京弥を怯えた顔で見上げる
「く、くそ!」
「う、動くな!!」
今度は女が弓を構えた
「………」
京弥はその女を見ているだけだった
「何の説明もなしに俺は襲われてんだ
襲うってことは逆に襲われる覚悟があるんだよな?」
「……うるさい!」
女は引いた弓矢から手を離した
しかし
キンッッッ!!!
その弓はまた別の弓によって弾かれた
「な、なんで……」
女は弓矢が飛んできた方を見る
そこに
「どうしたんだい兄さん」
愛羅と夏未が居た
「おおーー愛羅達か!」
「もー!兄さんってなんで寝てる間に移動するの!?」
「それな!」
「それなじゃないんだ!」