戦京愛夏





「お前らの恨みや辛いことなんて俺には知ったこっちゃねえよ
ただな、その思いはお前らだけだと思うな
だからこそ俺は殺人ごっこに付き合わされて腹が立ってんだ
だから……最後に…ひと……つ」



京弥はその場で倒れる



「えー!!兄さんどうしたの!?」


「zzZZzzZZzzZZ」




「ね、寝たよこの人」




眠り粉の効果がまだ残っていたのか熟睡してしまう京弥



「あ……」


伊織はどうしようも無い空気にただ唖然としていた



「まあ!あたしたちも旅の途中なんで!
暗い話はなしにしましょ!」


愛羅は2人を座らせた



「夏未さん、さっき買ったおせんべいあります?」


「うん、あるよ」


夏未が袋からせんべいを取り出すと



「あげます。これで、今日のことは忘れてください」



愛羅はまた2人に笑顔を見せた


(なんていい子なの!?)



伊織は涙目で愛羅を見つめせんべいを食べた










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