戦京愛夏
4人がせんべいを食べ終わると
「じゃあまたお祭りに行きましょー!」
と愛羅は立ち上がる
「ごめん愛羅、私まだ足が痛くて、」
さっきまで歩いていたからか足の疲れが出ている夏未
「えーーそっかー
お2人はどうですか?」
「い、いやあちょっとそんな気分じゃ……」
伊織は答える
「せっかくだから行きましょーよ!」
愛羅がそう言うと
「じ、じゃあ!」
龍斗が立ち上がった
「やったー!じゃあ行きましょー!」
無邪気に御町理に向かう愛羅と龍斗
「元気だね、愛羅」
夏未が聞こえない声で言う
「………」
2人の沈黙は続いたが
「私、夏未っていうの
私もこの2人に助けられた」
夏未が伊織に話す
「あたしは、助けられたなんて思ってない
許して貰えたのかどうかわかんない」
伊織は俯いている
夏未は口を開けて寝ている京弥を一瞬見て
「多分大丈夫だよ」
夏未も笑顔で言った
「……本当に申し訳ない!」
「ううん、私は全然!」