戦京愛夏
一方、愛羅と龍斗は
「龍斗君!こっちこっち!」
愛羅は龍斗に手招きをする
「あれ?お嬢ちゃん、また来たのかい?
嬉しいねー!」
輪投げ屋のおじさんがニコニコしながら愛羅を迎えた
「また景品取りに来ましたよ!」
「いやー!敵わんなー!はっはっは!」
龍斗はそんな愛羅見て固まる
(さっきまで修羅場だったのに……)
「龍斗って何歳だっけ?」
愛羅は輪投げを棒に通しながら龍斗に聞いた
「15だ」
「なーんだ、やっぱ年下かー
お!やったー!全部通りましたよ!おじさん!」
愛羅はまた景品でせんべいを貰っていた
「さすがに兄さんの分が無いのも可哀想だからね
またここで貰ってきたの」
「そ、そうなんだ」
龍斗は顔を赤くさせた
「じゃあ戻ろ!」
愛羅と龍斗は3人が待つ所へ向かう
その途中
「あ、愛羅!」
「ん?」
龍斗は愛羅を呼び止める
「今は、お兄さんとあの女の人と暮らしてるの?」
「暮らしてはないよ
旅してるだけ」
「あの女の人は?どこの人?」
「え!龍斗君、夏未さんのこと気になるの?」
「違う!そんなんじゃないけど!」
「まあね!夏未さんはあたしたちと同じところに行きたいだけだから
あたしたちが守ってるの」
「そうなんだ」
「気になるなら手伝うよ?」
「違うって!」