戦京愛夏





「随分身軽だな、そこらの忍より強いんじゃないか?」




愛羅は龍斗に背中を向けて構える





「おおーーい!!
この寝てる男もいいのか??」



「その男は知らない!」



「ちぇ、仲間じゃないのか」




仮面の男は京弥に刀を振る





その瞬間だった






ザシュ!!!




切られたのは仮面の男



「兄さん??起きてたの?」



京弥は立ち上がる




「ああ、今起きた」



愛羅はその隙にもう1人の男の腕を刺し


京弥ももう1人の男を切る




そして愛羅は龍斗を抱えて隅で手当てをした




「やっぱ傷は浅いね、包帯するよ?」



愛羅は龍斗の服を脱がす



「あ、愛羅!いいよそんなことしなくて!
……っ!いてー!」



「じっとしてな!傷口開いたらどうすんだい!」



京弥は残った1人の男の前に立つ




「俺が誰かわかるか?」



仮面の男は京弥に聞く



「知らねえし興味もねえ」



「お前の娘が切ったあの男は副隊長ではない
俺こそが副隊長!」



「あいつは娘じゃねえし昨日の男なんて知らねえ」



「仮面を被れば瓜二つ、双子よりも似て仕方ないだろ?」



「べらべら喋んじゃねーよ、副隊長
そのブサイクな面を見せてみろ」



「なんだとクソガキがー!!!」




キンッッッ!!!




京弥は男の刀を受け太刀する



「なかなかやるな」



仮面の男は少し距離を取る



京弥は動かない



「お前の流派、なかなか強いじゃないか
どこから教わったんだ?」



「それはな」




京弥は男に近づく




「お前らが殺した俺の父親からだ!!」



京弥は刀を振りかざす



仮面の男はそれを避けてもう1度刀を振る



京弥もそれを避ける



「お前ら兄妹か?
速さはあるようだが」



「お前さっきまで娘とか言ってたりなんなんだよ!」



京弥は男の刀を避け男は京弥の刀を避ける

























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