戦京愛夏
「まあ今までの俺の行動言動からして
ねーちゃんは俺を良く思ってもいない
だけどいくら気が強くても
逃げることも出来ない足で相手を威嚇したらダメだ
もし俺が本当に悪いやつだったらとっくに殺されてるはず」
そう言ってもまだ夏未は睨む事をやめない
「だから…お前のその目からは何も生まれない」
ガシッ!!
京弥は夏未の顔を手のひらで掴んだ
夏未の睨んでいた目は驚きと恐怖に変わっていた
「気をつけた方がいいぞ?
憎くても、何も出来ないなら何もしないことが1番大事だ。」
京弥は夏未から手を離し背中を向ける
「……何者なの?」
夏未はそんな京弥に問う
「……まあ訳あって旅に出てる
とりあえずは池谷に用があってな」
「……池谷」
池谷とは
村を中心に狩りをしている悪の町
たくさんの人質と死体が転がっている