サイコーに幸せなお姫様。



僕を最初に出迎えてくれたのはなおのお父さん。僕の顔を見た瞬間……



「ツッチーは?別れたのかよっ?!」


「はぁ?!何言ってるの?!慶一郎だよ。同じ学校出て同じ店で働いてるの!友達だよっ!!」


「お邪魔しまーす♪」


「なーんだ♪いらっしゃい。ゆっくりしていってね!」



ぷっ……ツッチーは親公認。みんなに好かれてるんだね。



「でもなおが男友達連れてくるなんて珍しいな?」



なおの家族は父親、母親、お姉さん、弟。みんなでそろってご飯を頂いている時に僕は本当の自分のことを言おうとした。



だけど僕が口を開く前になおのお姉さん、なつさんがスバリ言い当てる。



「……もしかしてゲイ?」



………………………。


「ええ一一一一一!?」



大絶叫したのはなおの両親。なつさんは構わず話を続ける。



「私の友達にもいるからなんとなーく雰囲気で!でももったいないね♪キレイな顔しているのに」


「わ♪嬉しいっ!ありがとうございます!」



やはりなおの家族はダイレクトに聞いてくる人たちばかり。あまり顔に出さないようにとかビックリしたことを顔に出さないようにする人たちと全然違う。




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