サイコーに幸せなお姫様。
「ツッチーに僕がなおの部屋に泊まること言ったの?」
「うん。まだ彼氏の俺でさえ私ん家に泊まったことないのにずるいってすねてたよ!」
そう言って笑うなお。
そして僕がなおと同じ部屋に寝ることに嫌な感情を出さなかったツッチー。
僕はやっぱりかなりみんなから信頼されているんだね。
でもさっきから変な気持ち。ドキドキしている。
みんなは僕がゲイだから女の子として見ているのかもしれない。だからなおの部屋に布団をひいた。
なおも拒否らない。あのやきもちツッチーでさえ怒らない。
なんか分からなくなってきた……
「電気消すよ?おやすみ」
「うん!おやすみ」
真っ暗な部屋。
なおと二人きり。
静かに寝息をたててなおはお酒も入っていたからかすぐに熟睡。
僕はというと……
一一眠れなかった。
なおがサバサバしてかっこいい女の子だから惹かれている?
ダメダメ!!なおには彼氏がいるんだから!!
裏切っちゃダメだ。
一瞬でもなおを友達としてではなくて恋愛感情で見ていることを認めようとした自分を悔いた。