サイコーに幸せなお姫様。
「いや……私は……」
言葉を濁すなお。ツッチーはもしかしてヨリを戻すために誘いにきた?
「元カレの誘いは断るって?なおは友達は大切にする奴だったのに!」
「友達……?」
ポカンとした表情のなお。二人の会話を僕はこの場で一緒に聞いていていいのか悩んだ。
「別れても友達としては付き合っていこう?なおとなら俺は友達としても付き合っていける気がするんだよ」
ツッチーは簡単になおを諦めるはずない。きっと考えがあるんだよね?だから僕はなおを後押しする。
「なお……知らない人だらけの飲み会だし僕一人だけじゃ心細いからなおも一緒に来てよ♪最近飲みも断りっぱなしだったから久しぶりにはじけよう?」
「……うん」
「じゃ!また連絡するから」
その前になおは携帯の番号を変えていたからツッチーと赤外線で交換していた。
少しだけどいい方向に向かった?二人が幸せな未来へと歩いていけるといいな。
だから飲み会当日は僕が盛り上げ役に撤しようと思った。
二人がうまくヨリを戻してもらえるならなんだってするよ?
いつの間にか僕は二人をめちゃくちゃ応援している自分に気付いた。