サイコーに幸せなお姫様。



そして二人の結婚式当日。


なおの純白のドレス姿はやっぱり綺麗で……



まるで本物のお姫様みたいだった。



挙式が終わるとなおは真っ直ぐに僕のほうに歩いてきてくれて



「はい!慶一郎!次はあんたの番だよ♪」



そう言って渡されたユリのブーケ。汚れのない純白の愛。確かそんな花言葉だったような。



「ありがとう!」



まわりからなんで男の僕なんかにブーケを渡すのかざわついていたけど人目なんか全然気にしてなかった。



僕はこれからは堂々と生きていくと決めたんだから。



するといきなり僕を写メで撮る女の人。



「え?あれ?なつさん?」



そう。なおのお姉さんが僕を携帯で写真を撮ってカチカチ送信していた。



「なつさん何やってるの?」


「ん?ほら!私の友達にも慶ちゃんみたいな子がいるって話したじゃん?その子が慶ちゃんに会ってみたいんだって!だから今写メ送信したぁ♪」


「えええ?!」



な……なんて強引っ!!なおのお姉さんはある意味なおより凄いっ!!



「もう!それならもっと顔つくったのにぃ!不細工に写ってない?」


「慶ちゃんは美形だから大丈夫だよ♪あ、返事きた♪」




< 119 / 202 >

この作品をシェア

pagetop