サイコーに幸せなお姫様。
幸せな気持ちのまま控え室を出ると鮎川さんが外で待っていて満面の笑み。
「ビックリされましたか?なおさんらしくて素敵なサプライズですよね?」
「うん。本当に感動しちゃった……ていうかさ!俺のサプライズ大丈夫ですよね?友達に散々けなされて少し不安なんだけど」
「大丈夫です!女としての意見を言わせて頂くと女の子の憧れです!きっとなおさんも喜びます♪」
そのなおさんが普通の女の子じゃないから不安なんだよー。ひくか怒るか……これは賭けだな!
「直哉さん!今は挙式のことだけ考えて下さいね!しっかりなおさんをリードしてあげてください♪」
「はーい……」
チャペルかぁ。あんまり緊張しない俺でもあの場所は神聖な場所。
鮎川さんに言われた通り、今は挙式の手順だけに集中することにした。
しかし……
いざ、俺が先にチャペルに一礼して入っていくとなぜか笑いがおきる。
しっ……失礼な奴ら!!ま、俺の友達ってこんな奴らばっかりだからいいんだけどさ。