サイコーに幸せなお姫様。
「直哉さーん!素敵でしたよぉ♪リングの交換も誓いのキスもとても素敵な雰囲気でしたぁ♪」
挙式を終えて控え室に入るとプランナーの鮎川さんにべた褒めされる俺。
「こう見えても俺、雰囲気づくりうまいんですよ?」
「フフ♪それでは衣裳のお着替えお願いしますね!なおさんの控え室に行って参ります♪」
おいっ!
今かーなーり!俺の言葉をスルーしただろぉ?!
相馬達の結婚式も担当したプランナーさん。かなり親身になって要望や相談を聞いてくれて……
――それはさかのぼること1ヶ月前。
なおは仕事で俺は休みの時にこっそりサプライズの打ち合わせをしに式場を訪れていた。
「どんなものを考えられてますか?」
鮎川さんに聞かれてもノープランの俺。
「うーん……なおには感動してもらいたいんですよ。相馬のピアノ演奏は感動したって言ってたんですよねー」
「じゃ!ピアノ練習しますか?!今からでも曲によっては充分間に合いますよ♪」
ええー。でも相馬の真似はやだなぁー。だけど試しに白のグランドピアノで弾く練習をさせてくれた。