サイコーに幸せなお姫様。



「鮎川さんのほうがいっぱい案あるだろ?プロに相談したほうがいいんじゃないの?」



肩肘ついてとってもやる気のない相馬。あみちゃんと一緒にいる時とは全く別人なんだから。



「違うんだよ。鮎川さんの提案したものを俺も一生懸命やるんだけどなかなかしっくりこなくて……で、少しばかり自分で案を書いてきたから見てくれない?」



そう言って小さなメモに箇条書きしたものを手渡す。



「……これ本気で考えたの?それとも笑えというフリ?」


「はぁ?!マジで考えてきたんだよっ!!どこに笑いの要素が入っているんだよっ?!」


「ああ……ごめん。そうなんだ。真面目に考えたやつなんだ」



なななんだよっ!!
超失礼だなっ!!この俺が一生懸命考えたサプライズネタを笑いとして取るなんてっ!!



「まずーバイクで登場?あれ音うるさいからひきます!てか感動しないからボツ!」


「ああ……そうか」



いや、なおと思い出のバイクだから庭からバーンって登場したら感動するかと思ったんだけど。






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