サイコーに幸せなお姫様。



「ぷっ……ばかぁ!やっぱりそうじゃん!言ってくれたらダイエットしたのにぃ!」



そう言って何故か大爆笑。姫は満面の笑み……良かった……



なおは恥ずかしがるどころか逆に喜んでくれたように見えてホッとした。



披露宴会場の外まで歩いて扉が閉まるとなおをゆっくりとおろす。



その瞬間なおに抱きつかれる俺。不意にされてドキッとしてしまった。



「重くなかった?」


「そんな細い体して重いわけねーじゃん!ビックリした?」


「うん……ツッチーが……」



なおが何かを言い掛けた途端、俺たちはそれぞれの担当者に手をひっぱられる。



「はい!時間ないから次の衣裳に着替えますよぉ♪お話は披露宴が終わってからゆっくりされて下さいねぇ♪」



ええ!!
ちょ……いいところでっ!!


結婚式って裏側は結構バタバタなんだと痛感してしまった。



結局は出された料理を食べることもできなければなおと会話もあまり交わせない。



だけど進行していくどおりに俺たちは動いて招待客一人一人に暖かな拍手とお祝いの言葉を言われてめちゃくちゃ嬉しかった。




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