サイコーに幸せなお姫様。
赤ちゃんができていてもできていなくても……
それは構わない。
ただ赤ちゃんができる体質ではないですって言われなきゃいいと
それだけは言われませんように……両手をギュッと握って下を向いて目を閉じて強く願った。
「土屋さん。どうぞ」
「……はい」
深呼吸しながら診察室に入ると内診をされた。カーテンで仕切られた奥から聞こえてくる先生の声。
「検査薬で調べてきた?」
「いえ」
私の心臓がドキドキと早くなるのが自分でも分かった。
そして先生の口からは……
「右のモニター見て。丸い点が激しく動いてるでしょ?赤ちゃんですよ」
一一う・・そ・・・
映し出されたモニターには確かに激しく丸い点が動いていて……
この子が……赤ちゃん。
私とツッチーの赤ちゃん。
「あれ?ちょっと待って……」
え?何……?いきなりの医者の言葉にドキッとする。