サイコーに幸せなお姫様。



「だからお祝いにはりきって料理つくっちゃった♪」


「わわわ!バカッ!!歩くな!皿持つな!!しゃべんなっ!!」


「はぁ?何でしゃべっちゃいけないのよ?」



俺はなおから皿を取って椅子に座らせる。



「あああ赤ちゃんの中のお腹がお前の声でビックリするからだよっ!!」


「お腹の中の赤ちゃんでしょ?少しは落ち着け!」



落ち着いていられるかっての!!



「だって家族が増えるんだよ?三人に。俺嬉しいっ!!」



なおをギュッと強く抱き締める。まさかこんなに早くできるとは思ったなかったからめちゃくちゃ嬉しい!


「三人じゃないよ」


「へ?」



なおから体を離してポカンとした表情をしている俺になおは満面の笑みで答えた。



「四人だよ。双子の赤ちゃんだって」



ふ……双子ぉ?!!



なおの小出しに出してくる嬉しい知らせに俺の頭の中は完全にパニック状態。



なおをさらに強く抱き締めた。






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