サイコーに幸せなお姫様。



陽は俺の手を握っていたけど美姫はいつのまにか相馬の足元に行って抱っこを要求していた。



「ん?美姫ちゃんも抱っこ?二人できるかな?」



そう言いながら心ちゃんと美姫を二人抱っこする相馬。



「美姫は相馬にはなついてるな。いつもああなの?」



姫に聞くとクスクスと笑いだす。



「美姫はイケメン好きなんだよ。買い物している時もお気に入りのメンズを通りすがりにガシッってベビーカーから足をつかむから大変なんだから!」



イ……イケメン好き一一一!?


うちの美姫はイケメン好きなのかぁ?!!



「うちの娘を誘惑すんなぁ!!」


「はぁ?」



俺は慌てて相馬から美姫を取り上げる。心配だっ!いや、実に心配だっ!!



俺は美姫の両肩を掴んで言い聞かせた。



「美姫!男は顔じゃないんだぞ?」



それでも美姫は俺の言葉を理解してくれない。



いいや……もう少し大きくなったら徹底的に教えてやる。

(※自分では気付いていないけど充分親バカになっているツッチーなのでした。)




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