サイコーに幸せなお姫様。



「改めて横に並んで歩いて気付いたけどツッチーって身長あるんだねー」



私もかなり高いほうなのに。163センチ。しかもヒールだから165センチ以上はあるはず。それなのに隣を歩く彼は見上げるくらいの身長。



「俺、まだ身長伸びてるんだって!!すごくね?」


「は?伸びるわけないじゃん!どんだけ成長期が長いのよ?」


「マジだって!ジーンズ裾あげしたばっかりのやつこの間、はいたら短くなってたし!」




それはきっとさー……



「普通に洗濯しなかった?」


「ん?したよ?」



バ……バカだ!やっぱりこいつは本物のバカ!!おかしくて大爆笑してしまった。



「あのねージーンズはひっくり返してそれだけで洗わないと縮むよ?洗剤じゃなくてシャンプーを3滴くらいたらして洗うの!」



なんかいつの間にか緊張なんか吹き飛んでた。自然と笑いが出る。



会話もはずんで最初に連れてこられた場所は……。




「……ゲーセン?」


「対決しようぜ!俺この太鼓の達人マジ名人クラスなんだって♪」



まるで中学生みたいなデートコース。だけどなんか気取らなくてツッチーらしくて嬉しかった。




< 25 / 202 >

この作品をシェア

pagetop