サイコーに幸せなお姫様。
「改めて横に並んで歩いて気付いたけどツッチーって身長あるんだねー」
私もかなり高いほうなのに。163センチ。しかもヒールだから165センチ以上はあるはず。それなのに隣を歩く彼は見上げるくらいの身長。
「俺、まだ身長伸びてるんだって!!すごくね?」
「は?伸びるわけないじゃん!どんだけ成長期が長いのよ?」
「マジだって!ジーンズ裾あげしたばっかりのやつこの間、はいたら短くなってたし!」
それはきっとさー……
「普通に洗濯しなかった?」
「ん?したよ?」
バ……バカだ!やっぱりこいつは本物のバカ!!おかしくて大爆笑してしまった。
「あのねージーンズはひっくり返してそれだけで洗わないと縮むよ?洗剤じゃなくてシャンプーを3滴くらいたらして洗うの!」
なんかいつの間にか緊張なんか吹き飛んでた。自然と笑いが出る。
会話もはずんで最初に連れてこられた場所は……。
「……ゲーセン?」
「対決しようぜ!俺この太鼓の達人マジ名人クラスなんだって♪」
まるで中学生みたいなデートコース。だけどなんか気取らなくてツッチーらしくて嬉しかった。