サイコーに幸せなお姫様。
「じゃ、また明日ね。おやすみ。」
「送ってくれてありがとうございました!!」
車の俺はみんなを自宅まで送り届けてから自宅のアパートに帰る。
「電気ついてる。テルヨ…が来てるんだ…」
米倉テルヨ(23)。
俺の彼女。
「お帰りなさい。お疲れ様。」
にこやかな笑顔で玄関を開けてくれる彼女。
「あのさ!来るなら電話かメールしてよ。すぐに帰ってくるんだから!」
「職場とか友達の付き合いも大事でしょ?私は一時間だけでも会えたら嬉しいからいいの。」
そう。いつもこんな感じ。
いつも控えめ。
ワガママなんか一切言わない。
「テルヨ…ご飯は?」
「瀬名さんが帰ってくるまで待ってたんだけどもう食べてきたよね?」
テーブルには夜ご飯が作られていてラップされて置かれていた。
「冷蔵庫に入れておくから明日の朝にでも食べてね。」
全く……
「食べるよ。一緒に食べよう?」
「え?でも…食べてきたんじゃ…」
「太らせたくなかったら今度からはきちんと連絡して。会いたいなら会いたいって言えばいいじゃん。」