サイコーに幸せなお姫様。



すっかり楽しかった雰囲気が妙に落ち着いた空気になってしまった。



私の手も腕組みにまた逆戻り。だってさっきからドキドキが止まらない……



きちんと女として



私を見て、大切に想ってくれていると実感してしまったから。



「何食べたい?本当にテイクアウトしてうちで食べていいの?」


「あ、うん!」



ツッチーは全く変わらない。私だけなのかな?こんなにドキドキしてるのって……



「明太子……いや、梅?いや、シーマヨも捨てがたい……」


「優柔不断!そんなにおにぎりの具に迷うなら全部買えばいいじゃん!!」


「わわ?!バカ!こんなに食べ切るかよ?!」



まーったく。ドキドキさせたと思いきや今度はこんな調子だよ。



ツッチーいわく、私は迷わなすぎらしい。



だって好きものは何度も同じものを買ってしまうタイプなんだもん。



だから彼氏もきっと同じ。一度好きになったら変わらないよ。



こんな恥ずかしいこと絶対に本人の目の前で言えないけどね。




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