サイコーに幸せなお姫様。



結局夜ご飯はコンビニ。初デートなのに笑えるくらい質素だよね。それもまた私たちらしくていい気がする。



ツッチーのアパートに着いてテレビを見ながら少し早めの晩ご飯。



「そういえばなおの親父さんって警官だったんだ?」


「ううん。普通のサラリーマンだよ」


「へ?あの写メは?」


「あれはカラオケ行った時にコスプレ用品貸し出ししててお父さんがノリノリで着ちゃったんだよ!似合ってたから撮ったの♪」



私の言葉に呆れ顔のツッチー。



「マジでその写メなかったら嘘だってばれてたかもしれないじゃん!」


「分かったよ。もう危ないことはしないからー」



多分ね。私は考えるより体が先に動いちゃうから。



「いいよ。なおはもう好きにして。彼氏の俺がフォローするから」


「ははっ♪よろしくね」



照れ隠しに左手をあげて明るいテンションで答えた。本当に思ったことはきちんと伝えてくれるんだね。



私もツッチーと付き合っていくうちに素直な自分になっていけるのかな?



素直に自分の気持ち……伝えられるようになるかな?




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