サイコーに幸せなお姫様。
ああ……だけどなおの性格上言えるわけないか。
俺が気付いてやらなきゃいけなかったんだな。
「待って。別に私はこんなことしてほしくて怒ってたわけじゃなくて……」
「話がしたかったんでしょ?仮になおが俺にくっついてきて甘えてくるでしょ?俺が手出さないわけないじゃん?」
俺の言葉になおは吹き出す。
「ぷ……なんだよ。それ?やっぱりバカだ!」
「バカだよ?」
俺、バカバカ言われて腹立ってたけどもういいや。
姫のこときちんとこれからは俺が把握してあげよう。
最初は全く自分の気持ちも伝えてくれなかったしキスだって拒否っていた姫をここまで素直にさせて
やっと“結婚”っていう形。幸せを手に入れて永遠の愛を誓ったんだ。
生まれて20年間。なおと出会ってからの期間はまだまだ短くて。全てのなおをまだ俺は理解しているようでしてない。
だから……
少しずつ分かっていけるように頑張るからさ……
「なおももう少し甘えて?全然恥ずかしいことじゃないんだから。俺は逆に嬉しいよ?」