サイコーに幸せなお姫様。



ソファーに寝かされた綺麗な顔の姫は目を背けて小さく頷く。



か、かわええ一一!!



もう何だよっ!
このギャップはっ!!



「じゃ一緒にサッカー観よう♪」


「ええ!!」



ま、普通に観るわけもなく二人してソファーに横になって姫をギュッと抱き締めながら……



「サッカーってルールわけ分かんない……って……やっ……何?」


「静かにして。解説聞こえないし」



ぷっ……散々、俺をバカ扱いしたお返しだ。



後ろからなおの耳を唇ではさむ。指でなおの唇に触れて黙らせる。



密着した体から伝わってくるなおのドキドキ。だって体全身が熱いんだもん。



普段は声も出さないけ姫だけどさ。逆に出すなって言われたら余計に意識しちゃってるのか。



我慢しているのが体の反応で分かるって言うか。



やべ……もうサッカーどころじゃねーや。




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