サイコーに幸せなお姫様。



さっきまで喧嘩したのがバカみたい。



あんなかわいい理由で不機嫌だった姫。



ベットの上ではすっかり魔法をかけられたかのように素直なお姫様。



「大丈夫?」


「んっ……キスして」



ぷっ!!そんなこと言えるなら甘えてこいよっ!!



きしむベットの上でなおを抱きながら何度もキスを繰り返した。



手はきちんと握られて抱かれている間も絶対に姫は離そうとしない。



初めて抱いた日も手を繋いでたっけ?



なんか体だけじゃなくて指先から心まで全てが結ばれているような気がして……



全てのなおが俺のものだけになってくれて嬉しい瞬間……



「なお愛してる……」



耳元で囁くと小さな声で返ってきた言葉……



「私も……好き」






< 56 / 202 >

この作品をシェア

pagetop