サイコーに幸せなお姫様。
「私さ、知ってのとおり初彼がツッチーだから甘えたりすること分からないけど。少しずつ自分の気持ち言ったり行動で伝えるからさ……」
ドキドキしていた。
姫が珍しく自分の気持ちを必死に伝えようとしてくれていたから。
「だからあの抱き枕だけはいいでしょ?」
…………………………。
「……うん。いいよ」
いいわけねーだろぉ!!寝ている時になおと俺の間にワンコ野郎が入るなんてありえねー!!
一一その夜。
眠り姫はワンコ野郎に抱きついて寝ていたけど俺はそれをスポッと外して俺に抱きつかせた。
予想どおり。朝目覚めた姫にはキレられたけど毎晩のように繰り返す俺にさすがの姫も呆れて諦めた。
「あんたは犬でいいのね?」
「うん♪なおちゃんが抱きついて寝てくれるなら何でも♪」
姫のベットには俺だけいればいいんだよ。邪魔な抱き枕はリビングのソファーに置いた。
そして今日も俺たちは何の隔たりもなく密着して就寝。
姫の綺麗で安心して寝ている顔を見るたびに思う。
“サイコーに幸せを感じる夜”
**第1話:END**