サイコーに幸せなお姫様。
席に通される時にまたコッソリ聞いてみた。
「この店にもツンデレ系の子もいるの?」
「もちろんです♪ご要望でしたらその者をオーダーに伺わせて頂きます♪」
おお。色々聞いてみたいからちょっと興味あるかも。
一一しかし。
「なんかさっきランチ食べたばかりだからお腹いっぱいだよねぇ!」
「うん。飲み物だけにしとこうか?」
だけど飲み物のメニュー表がなくて店員を呼んだら例のツンデレ系のメイドがやってきた。
「注文は?決まったの?」
はぁ?!
「飲み物のメニュー表が欲しいんだけど!」
「こっちの裏に書いてあるじゃん!さっさと決めてよ!優柔不断なのってキライ!」
カ……
カッチ一一一一一ン!!
「あんた……それキャラ守るためにやってるの?かなりムカつくんだけど?」
「ちょっとなおー」
こんな接客が仕事なのは分かってる。だけどメニュー表を聞いただけでキレられたらなんかムカつく!!
私のキレ具合にあみは慌てて止めようとするけどそのメイドはムスッとした顔をしてオーダーも聞かないで奥にひっこんでしまった。