サイコーに幸せなお姫様。



「はーい♪私でーす♪」


「は?あんた?!」



店の奥には私たちを応対したさっきのツンデレ系メイドの女。さっきの態度とは違ってめちゃくちゃ愛想がよかった。



「ごめんねぇ!うちツンデレ系できる子少なくてさぁ!あなたなら素でいけると思って少し試しちゃった♪」



…………………………。


プ、プロにスカウトされてしまった私って……。



「……私ってそんなツンデレに見える?」


「あれ?気にしてるの?!ごめんね!ただ気が強い女の子がうちは欲しくてバイトする気ない?客が帰るときに『また来たかったら別に来ていいよ!』みたいな言葉を言うだけであとはタメ語で接客してくれるだけでいいんだけど♪簡単でしょ?」


「お断りしますっ!!」



ふざけんなっ!!
ふざけんなっ!!!



なんでそんな嫌な応対をわざとしなきゃいけないんだよ?外見と口調で判断されるのがもう嫌だった。



完璧にキレていた私。



「あみ!帰るよ!」



バックを持って帰ろうとした瞬間……中央のテーブルで少しばかりいざこざが起きているのが目に入る。



「困りますぅ!うちはそんな店じゃないんですぅ!!」





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