サイコーに幸せなお姫様。
「パフォーマンスだと勘違いされてるかも♪あなたみたいな女の子は人気あるんだって♪」
うっ……嬉しくねーよっ!!
「今私を撮った奴ら一列に並んで!消去確認させないと盗撮されたって被害届出すからね?」
めんどくさい店にやってきてしまった。
あみと二人で店中の男たちの携帯に私の姿が写ってないことを確認してからやっと店を出れた。
二人してため息をついた瞬間……
「あのっ!さっきは助けてくれてありがとうございました!!」
ああ……私が怒り任せに助けたメイドが外に飛び出して私にお礼を言ってきた。
「ねぇ……本当に楽しい?コスプレ好きならもっと別の仕事もあるんじゃないの?」
あんな奴らにコビうってセクハラされてもキャラを守らないといけない職業なんて……自分を捨てているだけじゃない。
「今日のご主人様は少し強引だったけどいい方たちもいるんですよ?私たちの笑顔で元気をもらえるって言われたら嬉しくないですか?」
嬉しい……確かにね。私もお客さんにお礼を言われたりしたら嬉しい。
「仕事を否定したつもりはないんだけど……ごめん。だけどこれからはあんな男に捕まったら店長みたいなツンデレ系のメイドに助けてもらいなよ?」
「はい!ありがとうございました!!」