サイコーに幸せなお姫様。
第5話:プロポーズの後
自分の腑甲斐なさをどうしても許せなくて…。
大好きでこの世で一番大切だった人に別れを告げた。
それは私にとっては死ぬほど辛くて…
こんなに辛い思いをするなら恋なんて二度としないと誓った。
一一もう
はっきり言われたし。
「なおとヨリを戻すことはないから。」
うん。いい選択だよ。私みたいな女。ツッチーみたいに良い奴に似合わない。
それでも「友達」として付き合っていけるというなら……
私はどこか甘えていたのかな。だけど友達も無理だと思った。
だって忘れられない。
ツッチーの顔を見ていたら。
楽しかった思い出が甦ってきて…いつまでたっても忘れられない。
だから言ったんだ。
「ツッチー…悪いけどさ。やっぱり私はあんたとは友達にはなれないよ。」
「……なんで?元カレだから?気まずい?」
「…ツッチーに彼女ができた時に元カノの私と友達だったら…彼女がかわいそうじゃん。」
泣くという感情を必死で抑えた。こんなこと言いたくないよ。
本当は抱きついて何度でも謝って…プライドなんか捨ててヨリを戻したいって言いたかった。