サイコーに幸せなお姫様。



放心状態の私。

ツッチーの支えがないと私は立っていられないほどひどく驚いて…



「…大丈夫?」



「うっ…大丈夫じゃない…ビックリさせるなぁ!ばかぁ!」



私の言葉を聞いて吹き出す奴。だけど顔は笑っているのに涙を流すから余計私は涙が止まらなかった。



「久しぶりに…なおの本当の姿見た気がする…」



「…何…ソレ?」



たくさんある椅子に支えられながら座らせてくれてゆっくりと口を開くツッチー。



「だってなお…笑っているようで…笑ってないんだもん…泣きそうな顔してるのに無理して笑うから…見てて痛々しいんだよ…」



一一一気付いてたの?




「バカなくせに…よく気付いてたね…」



「バカは余計なんだよ!」



久しぶりのこのやりとり。思わず吹き出した。



信じられない…



夢みたい。



今日は別れを告げに来たのに…心の底から笑えている私が…信じられなくて…



二人でたくさん泣き笑いして落ち着いてからチャペルを後にした。



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