サイコーに幸せなお姫様。



感情的になればなるほど涙がこみ上げてくる。



ツッチーは私の靴を脱がして寝室のベットまで抱きかかえて寝かせてくれた。



「なお…なんで泣くの?もう一緒にいれるのに…」



なんで…?



そんなの…決まってんじゃん。



「嬉しいから…」



「じゃ…いいや…たくさん泣いて…」



久しぶりのツッチーのベットの上。見慣れた天井にふわふわした布団に…ツッチーの香り…。

嬉しい涙と…あの日、最後にここを訪れた時を思い出して切ない涙がこぼれる…



「うっ…ツッチー…あの日…ごめん…私勝手に出ていって…」



最後にこのベットで抱き締められてそのまま眠りについたツッチーに…



ソッとキスをして



枕元に鍵を置いて




私はもう二度とこのアパートには来ないと誓って泣きながら帰った…



目を覚ましたツッチーがどんな思いをするかなんて分かっていたのに…



「残酷なことして…ごめ…」



涙で顔が見えないくらい視界が歪んでいる私に…ツッチーは優しくキスを繰り返して涙をふいてくれた。




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