音のない恋 番外編


そして今日はその当日なわけで…




「いってきまーす!」


「気をつけてね、いってらっしゃい!」





お母さんは章太のこと知ってる。



学校の帰り章太に送ってもらってたら
親とばったり会うという…


なんとも少女マンガであるパターン。




お母さんは章太のこと
すごーーく気に入ってる!



だから今日も応援してくれてる。









二つ目の信号をわたって




たしかここを右に……あった!!!


白いアパートの二階。205号室


205…205…



インターホンをならす。


すると扉が開いた。



「実花おはよ!
どーぞはいっちゃってー!」



「陽奈ちゃんおはよ!
おじゃましまーす」



チョコ作りの準備をしていたのか


テーブルの上はこの間2人で買った
ラッピング用のもの


キッチンの上にはチョコレートや
その他諸々の材料




「まあ、まずはココアでも飲んで!」



そう言って陽奈ちゃんは

可愛らしいコップを渡してくれた。

あったかい……。


正直歩いてきたから

とっても寒かった…



気遣ってホットココアをくれる

陽奈ちゃんって…天使。


< 6 / 18 >

この作品をシェア

pagetop