忘れられぬ人
「今は自分の気持ちが
はっきりしてなくて、
でも伊崎がいたら
楽しくて自然に心から
笑えるんだよね〜」
笑い混じりでそう私は
沙知絵に言った。
すると沙知絵は私の
手を強く握り、
「ありさ!それが恋なの!」
そう言ったのだった。
「恋…そうなの?!」
「恋なんだって!!
伊崎に返事してきたら?」
「そーっだね!!」
私は伊崎のもとへと
向かった…。
「伊崎?!」
「…!澤田!」
「あっちょっときて!!」
伊崎の手を引っ張り
教室から少し離れた
所でたちどまった。
「ねぇ…決めたよ?!」
少し引っ張っている
手が弱くなった…。
「聞かせて…。」
「うん言うね?!」
私は口を開いた…。
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