秘めた想いが溢れ出して
「あっ…」
それまで上半身だけがくっ付いてる状態だったのに、真吾がわざと下半身も密着させてきた。
なにかがお腹の辺りをグッと押して、密着する二人の間に違和感。
それが何かに気付けるようになったのは、昨夜から続く、濃密な時間のおかげな訳なのだが。
「ま……また?」
ちょっと焦って口に出せば、鋭い双眸があたしを捉える。
さっきはあんなに甘い瞳だったのに、今あたしを見下ろす瞳は、獲物を前にした、獰猛な獣みたいなもので。
「大丈夫……じっくり、時間掛けて気持ちよくしてやるから……」
そう言った真吾に唇を塞がれて、そういう問題じゃない!とか、もう充分なのに!とか、そんな文句は何一つとして言葉にはできなかった。