引き金を引いたのは
「あたしそろそろ寝るわ」

未華子があくびをしながら言った。

「え、未華子寝ちゃうの?」

「昨日あんまり寝てないから、寝とくわ」

「今更じゃん!もっと飲もうよ」

「いや、やめとく。二人はまだゆっくり飲んでて」

手をひらひらーっと降りながら、未華子は自分の部屋に入って行った。

リビングには、その辺で雑魚寝してる友人数人と、成瀬と私が残された。

「まあ、じゃあ、もうちょっと飲もうよ。ちょーっと飲み足りないんだよねー」

成瀬は結構酔ってるみたいで、ちょっとご機嫌になってた。

私はそんなに飲んでなかったから、付き合うことにした。
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