【短編】続・過多想い

*結海*



週末はみんなで遊園地にやって来た


心愛と見城が仲直りしてから
仲良くなった神崎

素っ気無い振りしてるけど
優しいところがあって
時折見せる笑顔に気づいたら
…好きになってた


遊園地楽しみ~


初っ端からハードそうな
ジェットコースターに乗る事になった


何か神崎顔色悪くない?

調子悪いのかな?

「神崎顔色悪くない?」


「んな事ねーよ!!余裕!!」

もしかしてジェットコースター苦手なのかな?

本当に大丈夫??


ジェットコースターから降りると
神崎はやっぱりグロッキーになってた


「神崎?
本当大丈夫??」


「まぁ何とか…」

そう答えるけど顔色が凄く悪い


急いで飲み物を買って来て
見城にベンチに寝かされている
神崎のおでこに乗せた


見城や心愛も心配してるけど

心愛は今日をすごく楽しみにしてたから

2人で過ごすように進めた


まぁ私も神崎と回りたかったしね


「ごめんな~俺のせいで…」

神崎がすごく申し訳なさそうに言ってくる


「苦手なら苦手って言いなよね~」

可愛くない言い方しか出来ない

いつもこんな風に言っちゃうんだ…


「俺ってまぢダセ~」

小さな声で神崎が呟いた

そんな事ないよ

でも、そう言えなくて…

「神崎が具合悪くなったから
見城と心愛は2人でデート出来るから
ある意味お手柄だね」


上手く慰めたり出来ないけど
神崎は嬉しそうに笑ってくれた

ちょっとでも元気が出たなら良かった

でも恥ずかしくてまた可愛くない私

「早く調子戻しなよね?」

「おう」

< 11 / 21 >

この作品をシェア

pagetop