【短編】続・過多想い
*結海*
週末はみんなで遊園地にやって来た
心愛と見城が仲直りしてから
仲良くなった神崎
素っ気無い振りしてるけど
優しいところがあって
時折見せる笑顔に気づいたら
…好きになってた
遊園地楽しみ~
初っ端からハードそうな
ジェットコースターに乗る事になった
何か神崎顔色悪くない?
調子悪いのかな?
「神崎顔色悪くない?」
「んな事ねーよ!!余裕!!」
もしかしてジェットコースター苦手なのかな?
本当に大丈夫??
ジェットコースターから降りると
神崎はやっぱりグロッキーになってた
「神崎?
本当大丈夫??」
「まぁ何とか…」
そう答えるけど顔色が凄く悪い
急いで飲み物を買って来て
見城にベンチに寝かされている
神崎のおでこに乗せた
見城や心愛も心配してるけど
心愛は今日をすごく楽しみにしてたから
2人で過ごすように進めた
まぁ私も神崎と回りたかったしね
「ごめんな~俺のせいで…」
神崎がすごく申し訳なさそうに言ってくる
「苦手なら苦手って言いなよね~」
可愛くない言い方しか出来ない
いつもこんな風に言っちゃうんだ…
「俺ってまぢダセ~」
小さな声で神崎が呟いた
そんな事ないよ
でも、そう言えなくて…
「神崎が具合悪くなったから
見城と心愛は2人でデート出来るから
ある意味お手柄だね」
上手く慰めたり出来ないけど
神崎は嬉しそうに笑ってくれた
ちょっとでも元気が出たなら良かった
でも恥ずかしくてまた可愛くない私
「早く調子戻しなよね?」
「おう」